灯心で須弥山を引き寄せる

原文

灯心で須弥山を引き寄せる

解説

とても出来ないこと、力の及ばない大それたことの喩え。

妙機禅師の教え

人間の心の中には無数の願いや夢が広がっています。しかし、その大部分は現実とはかけ離れ、自分の力では到底実現できないものです。それを例えるたいへん難しいことが、まるで小さな灯心で巨大な山を自分の側へと引き寄せるようなものなのです。

仏教においては、すべての存在は無常であり、一切のものが移り変わり、常に変動していると説かれます。それゆえ、自分の力だけで世界を変えたり、大規模な成果をあげたりすることは難しい現実に直面するのです。しかし、多くの人はそのことを忘れ、自分の力で何でも成し遂げられると思い込んでしまいます。

ここで大切なのは、自分の限界を知り、謙虚な心持ちで日々を過ごすことです。自分の力では及ばないことを理解し、他者との協力や自然の摂理に従う心を持つことが、仏教の教えでもあります。無理に得ようとせず、心静かに受け入れることこそが、真の智慧であり、悟りへと至る道です。

また、仏教では中庸の教えを重視します。極端な努力や願望は心を乱し、調和を崩すもととなります。常に中道を歩み、無理のない範囲で努力を続けることが重要です。このようにして、人々は日々の小さな成功や喜びを積み重ね、大きな夢を追い求めることなく、平和と安楽を感じることができるのです。

最後に、自分の限られた力を再認識し、他者との協働や自然の流れに感謝することが大切です。そうすることで、心は静まり、悟りの境地へと近づいていくでしょう。人生の旅路において、無理をせず、自分自身の限界を受け入れることこそが、真の平和と安らぎをもたらす鍵となります。

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