主の苦難と希望:詩編から学ぶ信頼の力

(詩編 22:1-24 [22:1-23])

原文

指揮者によって。曙の雌鹿による。賛歌。ダビデの詩。

わが神、わが神

なぜ私をお見捨てになったのか。

私の悲嘆の言葉は救いから遠い。

わが神よ

昼に呼びかけてもあなたは答えられない。

夜もなお、私は黙ることができない。

しかし、あなたこそ聖なる方

イスラエルの賛美の上に座する方。

私たちの先祖はあなたに信頼した。

彼らは信頼し、あなたに救われた。

彼らはあなたに叫び、救い出された。

彼らはあなたに信頼し、恥を受けることはなかった。

だが私は虫けら。人とは言えない。

人のそしりの的、民の蔑みの的。

私を見る者は皆、嘲り

唇を突き出し、頭を振る。

「主に任せて救ってもらうがよい。

主が助け出してくれるだろう。

主のお気に入りなのだから」と。

まさにあなたこそ、私を胎から取り出した方

母の乳房に預けた方。

母が身ごもったときから

私はあなたに託されていた。

母の胎にいたときから、あなたはわが神。

私から遠く離れないでください。

苦難が近づき、助けてくれる人はいません。

多くの雄牛が私を取り囲み

バシャンの強い牛が私を取り巻いた。

獲物を引き裂き、ほえたける獅子のように

私に向かって口を大きく開ける。

私は水のように注ぎ出され

骨はことごとく外れた。

心臓は蠟のようになり

体の内で溶けた。

力は素焼きのかけらのように乾ききり

舌は顎に張り付いた。

あなたは私を死の塵に捨て置かれた。

犬が私を取り囲み

悪をなす者の群れが獅子のように

私の両手両足を囲んでいる。

私は骨をみな数えることができる。

彼らは目を留めて、私を眺め回す。

私の服を分け合い

衣をめぐってくじを引く。

主よ、あなただけは遠く離れないでください。

私の力の源よ、急いで助けに来てください。

助け出してください、剣から私の命を

犬の手から私の唯一の命を。

救ってください

獅子の口から、野牛の角から。

すると、あなたは私に答えてくださった。

私は兄弟たちにあなたの名を語り伝え

集会の中であなたを賛美しよう。

主を畏れる人々よ、主を賛美せよ。

ヤコブのすべての子孫よ、主を崇めよ。

イスラエルのすべての子孫よ、主を畏れよ。

出典

(詩編 22:1-24 [22:1-23]) 『聖書 聖書協会共同訳』より引用

妙機牧師の教え

詩編22篇には、苦しみの中で神を求めるダビデの心情が描かれています。「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのか」という叫びは、世の中の悲しみや孤独を感じる心に共鳴します。私たちも時には、昼に呼んでも夜に叫んでも神の声が聞こえないと感じることがあるでしょう。しかし、彼は神の聖さを忘れず、信頼の手を差し伸べています。過去の先祖たちが主に信頼して救われたように、私たちもまた、神に寄り添うことができるのです。

ダビデの苦難は、周りからの嘲りや軽蔑によって強調されます。彼は虫けらのように自分を卑下し、周囲の人々からの非難や世の中の冷たさを感じています。しかし、その絶望の中でも、「あなたは私を胎から取り出した方」と神との深い関係を思い出し、希望を見出します。母の胎にいたときから神に託されていたことを思い返し、その信頼が彼を支えています。

私たちも、人生の困難に直面した時、必ず神の助けが必要です。詩編は、「助け出してください、剣から私の命を」と神に助けを求める祈りで終わります。ここから、私たちの力の源である神が私たちに近づいてくださり、救いを与えてくださることを信じる大切さを学ぶことができます。

「主を畏れる人々よ、主を賛美せよ」と呼びかけられる通り、私たちも信仰の中で神を称え、感謝し、喜びをもって生きていくことが求められています。この詩編を通じて、苦しみの中にあっても立ち上がり、希望を持ち続ける力をいただけることでしょう。神はいつも私たちの側にいて、答えてくださいます。

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