神の声に耳を傾けるエリヤの物語

(列王記上 19:1-16)

原文

アハブはエリヤが行ったすべてのこと、すなわち預言者たちが皆、剣で殺された事の次第をイゼベルに話した。

イゼベルはエリヤに使いを送ってこう言った。「私が明日の今頃までに、あなたの命を、あの預言者たちの一人の命のようにしていなければ、神々が私を幾重にも罰してくださるように。」

それを聞いたエリヤは恐れを抱き、命を守ろうと直ちに逃れて、ユダのベエル・シェバに行き着いた。そして従者をそこに残し、

彼自身は荒れ野の中を一日の道のりほど歩き続け、一本のえにしだの木の下にたどりついて座った。エリヤは自分の命が絶えるのを願って言った。「主よ、もうたくさんです。私の命を取ってください。私は先祖にまさってなどいないのですから。」

彼は一本のえにしだの木の下で横になり眠った。すると御使いが彼に触れて言った。「起きて食べなさい。」

見ると、頭のところには石焼きのパン菓子と水の入った水差しがあった。エリヤは食べて飲み、もう一度横になった。

すると、主の使いがもう一度エリヤに触れ、「起きて食べなさい。この道のりは耐え難いほど長いのだから」と言った。

エリヤは起きて食べ、そして飲んだ。その食べ物で力をつけた彼は、四十日四十夜歩き続け、神の山ホレブに着いた。

エリヤは、そこにあった洞穴に入り、夜をそこで過ごした。すると主の言葉が臨んで、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」と言われた。

エリヤは答えた。「私は万軍の神、主に非常に熱心に仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を壊し、預言者たちを剣にかけて殺しました。ただ私だけが一人残ったのですが、彼らはこの私の命までも取ろうと狙っているのです。」

主は言われた。「出て来て、この山中で主の前に立ちなさい。」主が通り過ぎて行かれると、主の前で非常に激しい風が山を裂き、岩を砕いた。しかし、その風の中に主はおられなかった。風の後に地震があった。しかし、その地震の中に主はおられなかった。

地震の後に火があった。しかし、その火の中に主はおられなかった。火の後に、かすかにささやく声があった。

それを聞くとエリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。すると声があった。「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか。」

エリヤは答えた。「私は万軍の神、主に非常に熱心に仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を壊し、預言者たちを剣にかけて殺しました。ただ私だけが一人残ったのですが、彼らはこの私の命までも取ろうと狙っているのです。」

主はエリヤに言われた。「来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かいなさい。そこに着いたら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王としなさい。

また、ニムシの子イエフに油を注いで、イスラエルの王としなさい。さらに、アベル・メホラ出身のシャファトの子エリシャに油を注ぎ、あなたに代わる預言者としなさい。

出典

(列王記上 19:1-16) 『聖書 聖書協会共同訳』より引用

妙機牧師の教え

エリヤは命の危機に面し、恐れの中で神のもとを求めました。彼は、持っていたすべての熱心をもって主に仕えましたが、イスラエルの民は信仰を捨て去り、預言者たちを迫害しました。このような厳しい状況にあって、エリヤは荒れ野で孤独と絶望を感じつつ、命を取ってほしいと願いました。その時、主の使いが彼に触れ、食べるよう促しました。「起きて食べなさい。この道のりは耐え難いほど長いのだから。」この言葉は、私たちにも自分の力だけではなく、神の恵みによって歩むことの重要性を教えてくれます。

エリヤは強められ、神の山ホレブにまで辿り着きましたが、そこで神からの問いかけを受けます。「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか。」神の声は、激しい風や地震、そして火の中にはなく、かすかにささやく声の中にありました。この事実は、私たちが神の声を聞くためには静まり、耳を澄ます必要があることを示しています。

神は彼に新しい使命を託け、再び立ち上がるよう促しました。エリヤの物語は、神が私たちの弱さに寄り添い、希望を与えてくださることを伝えるものです。試練の中で私たちが神の声を聞き、導かれることができるよう祈り求め続けましょう。

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