ダビデは、サウルとその子ヨナタンのために次のような哀歌を詠み、
「弓」と題して、ユダの人々に教えるよう命じた。これは『ヤシャルの書』に記されている。
「イスラエルよ、かの麗しき者は
お前の高い丘の上で刺し殺された。
ああ、勇士らは倒れてしまった。
ガトに知らせるな。
アシュケロン一帯で公にするな。
さもないと、ペリシテ人の娘たちが喜び
割礼なき者の娘たちが勝ち誇るかもしれない。
ギルボアの山々よ、いけにえに飢えた大地よ
お前たちの上には露も降りるな、雨も降るな。
そこには勇士らの盾とサウルの盾が
油も塗られずに打ち捨てられている。
刺し殺された者たちの血を吸うことなく
勇士らの脂をなめずには
ヨナタンの弓は元に戻ることはなく
サウルの剣が空しく納められることもなかった。
サウルとヨナタン、愛され喜ばれた二人。
命ある時も、死に臨んでも離れることはなく
鷲よりも速く、獅子よりも強かった。
イスラエルの娘たちよ、サウルのために泣け。
お前たちに贅沢な深紅の衣をまとわせ
その衣の上に金の飾りを施してくれた。
ああ、勇士らは戦いのさなかに倒れた。
ヨナタンはあの高い丘の上で刺し殺された。
あなたを思って私は悲しむ。
兄弟ヨナタンよ、あなたはまことに私の喜び。
あなたの愛は女の愛にもまさってすばらしかった。
ああ、勇士らは倒れた。
戦いの器はうせてしまった。」